
こちらは機関庫にて。煙と油のにおいが充満する庫内はC62が重連で急行「ニセコ」などを牽引した現役時代を彷彿。もちろんその時はまだ私は生まれていないが、何となくタイムスリップした感覚にさせられる。
C62 3号機が再び火を落として約20年の歳月が過ぎようとしている。現在は二両のC11が北海道内を駆け巡っているが、やはりC62の迫力は比ではない。いつかまた本線を走行する光景を見たい。そう思っているのは私だけではないはずだ。
Nikon FM2 / Ai
Nikkor 135mm F2.8S / Fuji RDPⅡ
函館本線 小樽築港機関区にて(許可を得て撮影)

最後の走行シーンを撮り終えて、仲間たちと小樽へ向かった。許可を得て中に入らせてもらい、数時間撮影させてもらった。冷たい風が吹き付ける中、キャブの灯りが何とも暖かく感じた。
Nikon FM2 / Ai
Nikkor 135mm F2.8S / Fuji RDPⅡ
函館本線 小樽築港機関区にて(許可を得て撮影)

最後の運行日となってしまった95年11月3日。前日に降った雪がバラストに残る。最後のカットをどうしてここを選んだのかはよく分からないけど、今振り返るととても印象的な一枚として自分のアルバムにある。
Nikon FM2 / Ai
Nikkor 200mm F4S / Fuji RDPⅡ
函館本線 ニセコ~比羅夫にて

この日は朝から天気が悪く気温も低かった。白煙は期待できるもののどうも乗り気ではなかったが、色づくカラマツを見つけたので、それをバックに撮った。
Nikon FM2 / Ai
Nikkor 135mm F2.8S / Fuji RDPⅡ
函館本線 銀山~然別にて

塩谷駅を発車してオタモイ峠に挑むC62「ニセコ」号。これでもか、というぐらい迫力ある煙を出し、ドレンを切りながらゆっくりと動き出す。
Nikon FM2 / Ai
Nikkor 200mm F4S / Fuji RDPⅡ
函館本線 塩谷~小樽にて
函館本線下り列車の屈指の名撮影地、通称「金五郎山」跨線橋より。斜陽に照らされた機関車と客車のボディが美しい。
Nikon FM2 / Ai
Nikkor 135mm F2.8S / Fuji RDPⅡ
函館本線 蘭島~塩谷にて

95年9月にそれまで通い詰めていた深名線が廃止となってしまい、心が空っぽになっていたところに今度は
函館本線のC62「ニセコ」号の運行休止。最後の追い打ちをかけられたように友人と車で札幌から稲穂峠に向かった。人混みの中での撮影を嫌った私はそれまであまりC62には興味なかったが、やはり今行かなければ後悔する、と自ら奮い立たせて最後の運行を追ってみた。
Nikon FM2 / Ai
Nikkor 135mm F2.8S / Fuji RDPⅡ
函館本線 銀山~然別にて