
稚内から4時間かけて名寄に到着、ここで旭川行きに乗り換える。かつては名寄本線そして深名線の乗換駅ではあったが、すでに両線は廃止され単なる中間駅に。ホームの屋根の錆がその歴史を物語っているように感じる。
宗谷本線 名寄駅にて 【D70sにて撮影】

何の変哲もない停留所ではあるが、どうも駅名に惹かれてしまい私の中のお気に入り駅の仲間入りをした北星駅。いつかこの駅で満点の星空を見てみたいと思うのだが、いつになることやら・・・。
宗谷本線 北星駅にて

幌延を過ぎた辺りから雲はほとんどなくなり、秋らしい澄み切った青空が視界に広がる。雄信内を出ると雄大な天塩川が車窓のすぐ側までやってきてしばし見とれてしまう。
宗谷本線 糠南~雄信内にて 【D70sにて撮影】

稚内から折り返し普通列車で南下、改めて宗谷本線の旅がスタート。抜海の丘、兜沼を経て宗谷の原野をただただ直進。列車の後ろを見ても一直線の線路だけが見える。
宗谷本線 徳満~兜沼にて 【D70sにて撮影】

Exifデータによると撮影時刻は午前5時34分、ここは抜海から南稚内に向かう車窓で一瞬見える利尻富士の定番ポイントだ。島が見えると列車は速度を落とし、しばし車窓からの利尻富士の絶景を見せてくれる。普段車で宗谷本線撮影に来る時とどこか違って列車の旅は「最北端にやってきた」という想いをさらに強くしてくれる。ここを過ぎるとオルゴールが鳴り南稚内駅到着の車内放送が流れる。終点までもう少し。
宗谷本線 抜海~南稚内にて 【D70sにて撮影】

駅は別れの舞台でもある。わずかな時を一緒に過ごした二人、いっぱい話をしたのに物足りなく感じてしまうのはなぜだろうか?発車時刻が二人の時間をせかしてしまう。
宗谷本線 旭川駅にて 【D70sにて撮影】

ふと思い立って宗谷本線の旅に出た。深夜1時に発車する臨時特急はなたび利尻号に乗るため旭川駅に。この駅も高架化工事をやっていて数年後には現駅舎は姿を消す。撮れるうちに撮っておくため深夜にもかかわらず三脚を出して駅前でバルブ撮影。
宗谷本線 旭川駅にて 【D70sにて撮影】