 十和田の山奥の佇む小駅、末広駅。カメラは水平に構えているはずがなぜか斜めに見える。駅舎が傾いているからか、何とも味わい深い。残念ながらこの小さな駅舎は今は何の変哲もない待合室に改装されている。 花輪線 末広駅にて [RDPⅢにて撮影]
 時間が経つにつれて雪が強くなってきた。視界の悪いその先からやってきた国鉄急行色を纏ったキハ58。通常の白いカラーリングの盛岡色とは異なってその塗装は雪景色に映える。 花輪線 末広~土深井にて [RDPⅢにて撮影]
 粉雪舞う朝、列車は静かにやってきた。雪が列車の音を掻き消す。 花輪線 末広~土深井にて [RDPⅢにて撮影]
 夜明け前の大滝温泉駅、古くから湯の街として親しまれてきた温泉場の玄関でもある。木造駅舎の室内はすでに地元の方がストーブを灯してくれ列車を利用する人々を迎えてくれる。 花輪線 大滝温泉駅にて [RDPⅢにて撮影]
 峠から降りてきた列車にはビッシリと雪が付着していた。おそらく峠は降雪がひどかったのか、こんなに雪を付着させるキハ40はあまりお目にかかれない。そして列車到着と共に反対の列車が峠に向かって発車。終着駅に着く頃にはこの列車と同じように雪マスクになっているであろう。 石北本線 北見駅にて 【D70sにて撮影】
 この旅では帯広駅から北海道ちほく高原鉄道直通の列車に乗り北見へと向かった。池田駅も銀河線の始発駅として賑やかだったが、今は路線はなく普通の中間駅となってしまった。 根室本線 池田駅にて 【D70sにて撮影】
 時間調整でしばらく停車した落合駅。抜けるような青空が気持ち良い。列車はこれより狩勝峠越えに挑む。 根室本線 落合駅にて 【D70sにて撮影】
 肌が突き刺す朝、ホームには札幌行きの特急を待つ人の列が。肩をすくめながら身を縮める光景がいかにも寒い朝であるのがわかる。 函館本線 滝川駅にて 【D70sにて撮影】
 北海道の普通列車の車両は防寒のため二重窓になっているのが多い。車内側の防寒窓を開けるとヒヤリとした空気が顔に伝わる。幾何学的模様をした結晶がその冷たさを物語る。 函館本線 車内にて 【D70sにて撮影】
 岩見沢駅のホームには「ばん馬」のモニュメントが置かれている。かつて北海道の開拓で人間と共に汗水たらしながら働き、現代の北海道を築き上げた。旅の途中で歴史的建造物を見ると、いろいろ考えさせてくれる。 函館本線 岩見沢駅にて 【D70sにて撮影】
 冷え込んだ朝、キハ183系特有のエンジン音を響かせながら特急オホーツクが駅にやってきた。寒いホームで待ち焦がれた乗客たちはまだ降りる人がいるのに暖かい車内にいち早く乗りたい気持ちのようだ。 函館本線 岩見沢駅にて 【D70sにて撮影】
 日が暮れ出し列車の灯りだけが暖かさを感じる。二条の鉄路が細々しく描かれてしまいローカル線の現状を見ているようだ。 富良野線 美瑛~美馬牛にて 【D70sにて撮影】
 美馬牛駅に飾られていた大きいメルヘンチックなリース。クリスマスリースかと思われるが撮影したのは新春。クリスマスはとっくに終わっているのだが、違和感なく見れるのはなぜだろうか? 富良野線 美馬牛駅にて 【D70sにて撮影】
 旭川からの帰りだろうか、列車から降りていそいそと帰路に向かっていた。 富良野線 西中駅にて 【D70sにて撮影】
 函館を出発したスーパー北斗は気動車らしからぬ俊足で札幌を目指す。北海道限定ビール「CLASSIC」を飲みながら車内でゆっくり読書をするのも至福の時だ。北海道を旅している気分にさせてくれる。 函館本線 スーパー北斗車内にて 【D70sにて撮影】
 函館駅で「ドラ」とくればピンとくる方も多いだろう。かつて青函連絡船が出港する時に乗組員がドラを鳴らして出港の合図をしていた。今はその名残として特急の発着するホームに記念に立てられている。列車に乗り込む人、見送る人の心にこの「ドラ」の鐘の音色が響くことだろう。 函館本線 函館駅にて 【D70sにて撮影】
 札幌や本州からの特急が函館駅に到着すると改札口が賑やかになる。大きな荷物を背負って懐かしいあの人に会う気持ちを急かせている。 函館本線 函館駅にて 【D70sにて撮影】
 時は1月2日。横浜からスーパー白鳥~スーパー北斗と乗り継いで札幌へ行った時のスナップ写真。途中立ち寄った函館駅は近年建て替えられている。青函連絡船のあった昔の面影を知る人にとっては物足りないかもしれないが、バリアフリーにも考慮した造りが随所に施され、道南の玄関らしいユニバーサルデザインにも優れた駅になっているのが印象的だ。 函館本線 函館駅にて 【D70sにて撮影】
 全長の半分以上は電気もほとんど消されている長いプラットホーム。本屋側改札前の一番線は特急しか使われず、それ以外は単行もしくは二両の気動車がほとんどなので長いホームは無用となっている。人気のない淋しげなホームの奥から普通列車をひっそりと撮影。 根室本線 釧路駅にて [RDPにて撮影]
 冬の北海道は日が傾くのが早い。その分普段とは違う光景を目にすることができる。通過する特急、そして交換退避する普通列車にもやわらかい斜陽が照らされていてちょっとしたドラマが展開される。 根室本線 尺別駅にて [RDPにて撮影]
 新得からの折り返しは回送なのでヘッドマークこそ付かないが機関車の後ろにすぐ「夢空間」が連結されているので編成美重視の撮影には格好の被写体になる。そういえばこの区間も現在は防風柵が至るところに立てられてしまって昔のように撮影できなくなってしまった。安全上仕方ないことだが残念でならない。 根室本線 広内(信)~西新得(信)にて [RDPにて撮影]
 豪華寝台夢空間を連結した北斗星トマムスキー号。かつては横浜や新宿からトマム(新得まで回送)まで毎冬スキー客を運んでいたが、やはり時代はスピード化の影響なのか、いつの間にか運転されなくなった。スーパー型特急が往来する現在の石勝線では客車列車自体運行のスジに乗ることが困難なのと寝台特急自体が時代に逆行しているからだろう。 根室本線 西新得(信)~新得にて [RDPにて撮影]
 続行で帯広からの特急「スーパーとかち」が峠を登ってきた。現在の振り子型車両ではなく、当時はダブルデッカー付の車両で2階席からの眺めは抜群だったが、石勝・根室本線スピード化の波に押され、今は使われていない。「スーパーとかち」自体の写真もあまり撮ることができず、今なお後悔している。 根室本線 新狩勝(信)~広内(信)にて [RDPにて撮影]
 一日中荒天だったので気がついたら夕暮れの時間だった。薄暗い鉄路にヘッドライトが光り、クリスタルエクスプレスがやってきた。確かデビューして間もない頃だったか、真新しいステンレスボディに完全展望席のついたデザインが印象的だった。 根室本線 新狩勝(信)~広内(信)にて [RDPにて撮影]
 まだ高校生の頃冬休みを使って北海道へ行き、暴風雪の増田山に登りいろいろ撮影した。まだスーパーおおぞらもない頃、トマムへのスキーリゾート列車が石勝線を舞台に大活躍していた。キハ80を改造した「トマムサホロエクスプレス」もそのうちの一つ。ゆっくりと峠を下り新得を目指す。 根室本線 新狩勝(信)~広内(信)にて [RDPにて撮影]
 列車を追っていると雲が切れ始め太陽が顔を覗かせてきた。ついには雲が山の奥へ流れ青空も広がってきた。こういう時はおのずと撮影のテンションも上がる。しかしこの列車を撮ったらしばらく列車はやって来ない…。 只見線 越後須原~魚沼田中にて [RDPⅡにて撮影]
 只見線の越後側の風景は会津側の風景とまるで違うように私は感じる。只見川が線路沿いにあるかないか、というものだけでなく、やはり山の形や家の作りから違いを見ることができる。普段ほとんど会津側で只見線撮影を行う私にとって越後側はまるで別の路線を撮っているような錯覚さえ覚えてしまう。 只見線 上条~越後須原にて [RDPⅡにて撮影]
 大白川には国道を跨ぐアーチ橋があり多くの写真家たちが写す格好の撮影地となっている。深く重い雪に蛇行する川の風景はまるで水墨画のように濃淡のある絵に仕上がることができた。 只見線 大白川~柿ノ木にて [RDPⅡにて撮影]
 別にクリスマスの時に撮った訳ではないが、降りしきる雪の日の木々はまるでクリスマスツリーのよう。いつの間にか撮影仲間の間でもこのように呼ばれるようになった。気温が上がってしまうと雪が落ちてしまうので、このような表情を撮るには午前中が勝負だ。 只見線 柿ノ木~入広瀬にて [RDPⅡにて撮影]
 深夜に長岡の機関庫から出たラッセル車が六十里峠を越え只見に行き、そして朝を迎える頃再び峠を越えて小出に戻ってくる。雪から二条の鉄路を守るため、毎日毎晩走り続けている。 只見線 田子倉~大白川にて [RDPⅡにて撮影]
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