
会津川口を発車した会津若松行き普通列車。雄大な只見川の流れに沿って山を下り盆地へと走る。町に着く頃には車窓の雪もほとんどないだろう。やわらかな太陽の光に注がれた只見川に早春らしい風が吹いていた。
只見線 会津川口~本名にて [RDPⅢにて撮影]

朝の列車が行ってしばらく本名集落をスナップ撮影していると、女の子たちが線路を伝ってやってきて、そしてそのまま本名駅を通過。普通列車ですら停まるのに…。そんな光景に出会えるのも本名集落ならでは。
只見線 本名駅にて [RDPⅢにて撮影]

昼過ぎの会津川口駅にて。駅長が懐中時計を確認しながら出発を待つ光景は鉄道員の毅然とした姿勢そのもの。旅人もこの後ろ姿を見てこれから始まる旅への期待感が高まるのではないだろうか。
只見線 会津川口駅にて [RDPⅢにて撮影]

山谷の鉄橋も雪融けが進み地肌が顔を出す。この第五鉄橋はこの時期午前中の早い時刻でしか日が当たらないので、他の鉄橋に比べ最後まで残雪が見られる。
只見線 会津川口~本名にて [RDPⅢにて撮影]

良く晴れた朝の会津平は飯豊山が青い空に映える。遥か彼方の山々だが山の表情も穏やかな春の訪れの気配を感じているようだ。
只見線 若宮~会津坂下にて [RDPⅢにて撮影]

只見線沿線において萱葺き民家の存在は珍しい。もっとも一昔前は数多く存在してはいたが、会津特有の重い雪がすぐ屋根を覆ってしまいつぶされてしまうこともあり、今ではトタン板の背の高い屋根に改良されていてほとんど見ることができない。そしてこの民家も残念ながら今はもうない。
只見線 根岸~新鶴にて [RDPⅢにて撮影]

山の向こうから太陽が顔を出してきた。すっかり雪の溶けた会津平だが、さすがに春先、まだ冷たい風が体を突き刺す。
只見線 会津本郷~会津高田にて [RDPⅢにて撮影]