 何の予備知識もないままやって来てしまった錦川鉄道。沿線を走ってまず目に付いたのがこの長くて低いコンクリート橋。トンネルから飛び出してきた車両はピンク色の可愛らしい軽快気動車。 錦川鉄道 守内かさ神~南河内にて 【D3にて撮影】
 0系撮影最後は駅撮りと決めていた。姫路駅に停車中のこだま635号は10分ほど停車するのでゆっくり撮影することが出来る。しかしされど10分、シャッターを切りながら刻一刻と迫る発車時刻、そして0系とのお別れ。テールライトが照る丸っこい顔とはもう博物館でしか見ることが出来ない。線路の上で見ることが出来ない。そう思うといくら時間があっても足りない焦りだけが募る。 そして発車時刻。東海道新幹線開業以来日本の新幹線の顔であった0系がゆっくりと視界から消えていった。日本の鉄道史のひとつのページが間もなく閉じようとしている。 山陽新幹線 姫路駅にて 【D3にて撮影】
 こだま629号を撮り終え線路を潜り反対側へ行って待つこと数十分で上りこだま620号がやってくる。雲に隠れていた朝日も昇り出し金色の空に。読み通り車体も黄金に輝いた。0系の走行写真の最後を飾るに相応しい光景にシャッターを押した瞬間ガッツポーズ! 山陽新幹線 西明石~姫路にて 【D3にて撮影】
 この日も冷え切った朝を迎えた。ひょっとしたら朝日のシルエットを狙えるかもしれない、と向かった加古川橋梁。姫路の宿から山陽電鉄に乗り高砂駅へ。河原にたどり着くと東の空は薄い雲に覆われ朝日はほぼ不可能。それでも薄いオレンジの色に染まった空をバックに走る0系を撮ることが出来、寒さも忘れるほどの興奮を覚えた。 山陽新幹線 西明石~姫路にて 【D3にて撮影】
 山陽新幹線撮影で有名な高梁川橋梁に行ってみた。最初は登り口がわからず、下を走る伯備線の辺りをウロウロしたが、踏切を超え鉄ちゃんらしき車の駐車を見てここでは、と思い辺りを散策。それらしき道、つまり鉄ちゃん道を見つけ進むこと数分。お墓から見える橋梁にたどり着くことができた。0系列車通過15分前。お立ち台には鉄ちゃん数十名。背後から失礼して撮った一枚。 山陽新幹線 岡山~新倉敷にて 【D3にて撮影】
 レンタカーのラジオから「今朝は冷え込みました」という声を耳にした。その通り、この日の朝は全国的に冷え込み、水温より大気の気温の方が低いので川の表面には「けあらし」も発生。薄いベールに包まれた吉井川を金色に輝く0系が優雅に走り去る光景、無理して早起きして良かったな、と実感した瞬間だった。 山陽新幹線 相生~岡山にて 【D3にて撮影】
 取材初日、岡山から広島まで0系こだまに乗車。そしてレンタカーで広島以西に行ってみた。インターネットなどで撮影地を調べたがトンネルや防音柵の多い山陽新幹線内はそう多くないと聞く。時間と距離を考えたどり着いたのが新岩国。いい感じに川とトンネルがあり、下回りが隠れるのが気にならないロケーションにめぐり合うことが出来た。この時は実は寒気の影響で小雪舞う肌寒い気候だったが、通過直前になって晴れ間が。幸先の良い取材初日だった。 山陽新幹線 広島~新岩国にて 【D3にて撮影】
 日本の高度成長期の象徴ともいえる0系が今月いっぱいで引退する。独特の丸い顔つきは懐かしさや優しさを感じさせる。スピードを最優先とする新幹線の世界において、時代に取り残された0系の引退は宿命とも言えるがやはり寂しさが募ってならない。 山陽新幹線 相生~岡山にて 【D3にて撮影】
 山陽新幹線 相生~岡山にて 【D3にて撮影】 (RAWデータからモノクロに変換)
 山陽新幹線 姫路駅にて 【D200にて撮影】 (RAWデータからモノクロに変換)
 東海道新幹線 新大阪駅にて 〈ネガフィルムにて撮影〉(カラーデータからモノクロに変換)
 東海道新幹線 新大阪駅にて 〈ネガフィルムにて撮影〉(カラーデータからモノクロに変換)
 東海道新幹線 新横浜駅にて 〈ネガフィルムにて撮影〉(カラーデータからモノクロに変換)
 東海道新幹線 東京~新横浜にて 〈ネガフィルムにて撮影〉(カラーデータからモノクロに変換)
 東海道新幹線 東京駅にて 〈ネガフィルムにて撮影〉(カラーデータからモノクロに変換)
 峠駅のシェルターに進入する上りつばさ。実は先日のエントリー(http://ebitks.blog77.fc2.com/blog-entry-923.html)でも同じところから撮ってはいるが、その時は300mmを使用、今回は200mm。微妙ながらその違いがあって面白い。 奥羽本線 峠~大沢にて 【D3にて撮影】
 大小屋集落をゆっくりと進む山形新幹線つばさ。400系も板谷峠の風景に馴染んでいるが、新型車両の導入で来年には淘汰される。 奥羽本線 大沢~関根にて 【D3にて撮影】
 関根駅から峠側を見るとまさに登っていく線路を目の当たりにして見ることが出来る。画面向こう、ちょうど軽トラックが渡っている蛇の目踏切でよく峠を駆け上るEF71牽引の列車を撮ったものだ。同じく駆け下りてくる列車もホームでよく撮った。 奥羽本線 関根駅にて 【D3にて撮影】
 関根界隈は里の雰囲気を残しつつ、米沢市郊外の住宅地でもあり、人々の生活感が多い。ここも庭先に咲く花と見事に実った柿の木を入れて撮らせてもらった。 奥羽本線 関根~米沢にて 【D3にて撮影】
 鎮守神社の脇を新幹線がゆっくり通過する。 奥羽本線 庭坂~赤岩にて 【D3にて撮影】
 板谷峠の玄関口庭坂の大カーブ付近。ここは列車写真を撮るのにはお馴染みの撮影地。撮りようによっては様々な鉄道情景を切り取ることができる。このような刈入れ時のシーン、EF71客車時代にも撮っていれば…。 奥羽本線 庭坂~赤岩にて 【D3にて撮影】
 私が初めて板谷峠を訪れた日、その日も庭坂駅前に停まっていた神輿車がポジに写っていた。あれから19年も経ち、同じような光景に出会いちょっと感動を覚えた。ただ当時写っていたのは神輿車だけ、威勢のいい子供たちの元気な姿と対面でき、秋祭りらしい光景に出会えた。 奥羽本線 庭坂駅にて 【D3にて撮影】
 日は盆地の奥に沈み、静寂の田畑で踏み切りの音だけが響く。ヘッドライトを灯した電車は薄暗い鉄路をただひたすら走る。 磐越西線 広田~会津若松にて 【D3にて撮影】
 一日の終わり。落日を見るとまだ夜があるというのに無性にそう思ってしまう。 磐越西線 広田~会津若松にて 【D3にて撮影】
 いよいよ太陽もほぼ会津盆地の奥に沈む直前、光の当たる線路を探しに沿線を彷徨う。軽トラ一台ようやく通れるあぜ道を進むと斜陽が照るススキ、そして線路。うまい具合に電車も輝き思わぬ光景に出会うことが出来た。 磐越西線 翁島~更科(信)にて 【D3にて撮影】
 時間帯にしてまだ大丈夫だろう、と向かった撮影地。しかし行ってみるとほとんどが陰で線路の一部しか光が当たっていない。それでも逆に当たっている場所はきれいな斜陽光線が照っている。赤い車体が一段と輝く。 磐越西線 翁島~更科(信)にて 【D3にて撮影】
 山の形は見る地域によって異なる。猪苗代町から見る磐梯山の形を眺めると、無性に会津にやって来た、と思ってしまう。どことなく安心してしまう形なのだろうか? 磐越西線 関都~川桁にて 【D3にて撮影】
 会津と郡山を結ぶ快速あいづライナー。東北新幹線との連携を図り首都圏や仙台からの観光客を会津へ運ぶ。一見ど派手な外装だが可愛らしい「赤べえ」のキャラクターが随所にデザインされ人気を得ている。 磐越西線 郡山~喜久田にて 【D3にて撮影】
 線路の両端にあるススキ、ボリュームもあって撮り甲斐がある。やってきた電車は会津のマスコット「赤べえ」のステッカーを貼った719系。そういえばすでに455系は引退した後だった。 磐越西線 郡山~喜久田にて 【D3にて撮影】
 長崎電気軌道にて 【D3にて撮影】
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