2014年が間もなく終わろうとしています。今年も多くの方々に支えられながら一年を過ごすことが出来ました。本当にありがとうございます。皆さんにとって今年はどんな年でしたでしょうか?
40歳という年齢に達し、それなりにカメラマンとしての仕事はこなすことはできていますが、やはりそれ以上のものを見い出せないと一生このままで終わってしまいそうです。もっとメディアで活躍できる人材にならないと、もっと良い人脈を作り上げないと。いろいろ考えることは多いです。
でも友人の一人が言ってくれました。衣斐は考えるより先に行動するタイプ。それでいいんじゃないの?って。ちょっと今年後半は確かにいろいろ考えすぎて萎縮する傾向があったのかもしれません。年が明けてすぐそれが治るとは思えませんが、それでもじっくり前に進んでいけたら、そんな新年にしたいですね。
年明け早々には「D.E.F.」の第三回写真展も控えています。メンバーに迷惑がかからないように、来ていただく方に満足していただけるように頑張る次第です(ちなみに添付画像は写真展選考会での落選作品…)。
それでは皆さん、良いお年を!
江ノ島電鉄 鎌倉高校前駅にて
Nikon D4 / AF-S
NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
※なお、喪中のため新年のご挨拶は控えさせていただきます。
昨日から表参道のギャラリー「
Space Jing」で始まった『
鉄展2』。搬入日以来ようやく会場へ駆けつけることができました。今日は東京でも寒かったですが、すでに多くのお客様が真剣に出展作品を見てくださっていました。残念ながら私は会期中に行けたのは本日のみ。土日は仕事のため、せっかく多くの来場者が見込まれる中、不在となってしまい申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
昨日も「
鉄展の見どころ」として出展者のプリントについて話が出ました。私含め
ピクトリコ月光の用紙を使っていたり、プロラボに発注したり、それぞれが考え抜いてプリントしたかと思います。昨今のデジタルカメラの普及で簡単にモニターで撮影画像を見ることはできるけど、意外とそこから先は何もしないという方が実に多く、本当にもったいなく感じます。
「写真の最終形は写真プリント」と言われていますが、なかなか実践できないのも実情。RAW現像から色やトーンを調整してデータを作り上げるなんてハードルが高い、と思われているかもしれません。でもここを越えなければ良い作品は生まれないかと思います。撮るだけでなく、自分の画像を見返し、作り上げ、他人に見てもらい、他人の写真を評価(感想)するようになれれば、さらに写真が面白くなるかと確信しています。
写真展を通じて、写真の魅力を感じていただけたら幸いです。

会期:2014年12月17日(水)~22日(月) 12:00~20:00(最終日18:00)
会場:Space Jing 渋谷区神宮前 5-45-5 中澤ビルB1
出品者一覧
伊藤 純一/入 敏明/梅澤 泰介/衣斐 隆/遠藤 真人/大藪 琢也/岡田 充弘/織戸 勝彦/加瀬 まゆ美/小山 伸也/齋藤 雄己/坂田 昌晴/鈴木 公久/十川 忠行/高木 比呂志/高草木 裕子/高田 信明/栃木 仁/根本 陽一/福田 豊/船越 知弘/松尾 洋/水野 誠/安木 興/横山 崇/米山 真人(五十音順)
今年の6月に高田馬場「三日月ギャラリー」で開催された企画展「鉄展」の第二弾が表参道の「Space Jing」というギャラリーにて開催することになり、私も参加させていただくことになりました。「Railway Graphic D.E.F.」メンバーをはじめ、プロアマ問わず、実力派ぞろいの鉄道写真家たちの秀作が並ぶ予定なので、ぜひ足を運んでいただけたら幸いです。
会期:2014年12月17日(水)~22日(月) 12:00~20:00(最終日18:00)
会場:Space Jing 渋谷区神宮前 5-45-5 中澤ビルB1
出品者一覧
伊藤 純一/入 敏明/梅澤 泰介/衣斐 隆/遠藤 真人/大藪 琢也/岡田 充弘/織戸 勝彦/加瀬 まゆ美/小山 伸也/齋藤 雄己/坂田 昌晴/鈴木 公久/十川 忠行/高木 比呂志/高草木 裕子/高田 信明/栃木 仁/根本 陽一/福田 豊/船越 知弘/松尾 洋/水野 誠/安木 興/横山 崇/米山 真人(五十音順)
今回の北海道取材は「北海道全線フリーきっぷ」を使用して往復とも鉄路。往路は東北新幹線「はやぶさ」で、そして復路は数年ぶりに寝台特急「
北斗星」にしました。個室は取れず普通のB寝台でしたが、それでも横になりながら音楽を聴いたりして寝台車の心地良い揺れを感じながら夜を過ごしました。
そして今朝、携帯端末に現れたニュース「
北斗星、来春廃止」の文字!まさに今乗っている列車の廃止報道が各紙一斉に報道されていました。廃止理由は「客車の老朽化」と「青函トンネル内の新幹線試運転関連」。分かりきっていたこととはいえ、こうして新聞報道を目にすると落ち着かなくなってしまいます。しかもまさに今乗っている列車が無くなるだなんて!上野駅に着いた時、長いようであっという間に寝台特急「
北斗星」の旅が終わった時の喪失感、行きは北海道新幹線への希望を夢見て「はやぶさ」に乗り込み、そして帰りは廃止報道の「
北斗星」。そのギャップがありすぎて心の中で整理がつきませんでした。あくまで現時点では新聞報道のみでJRからの正式発表ではありませんが、受け入れなくてはいけない現実でもあります。
ただ、ひょっとしたら新幹線工事、試運転が終わったら復活なんて希望も捨てきってはいません。青函トンネル内の牽引機関車の問題や、そもそも老朽化した客車やDD51機関車の問題もありますが、完全廃止にだけはなってほしくない、と願っているのは私だけではないでしょう。JR九州「ななつ星」に代表されるクルージングトレインとは違う、日常の中の寝台特急のあり方を模索していきたいですね。「カシオペア」にもまだまだ頑張ってもらいたいし!
Nikon D4 / AF-S
NIKKOR 24-70mm f/2.8G ED
函館本線 札幌駅にて
私が北海道へ通うようになったのは高校生の頃。当時盛岡から函館まで特急「はつかり」で行き来していました。青函トンネルが出来ているとはいえ、ずい分時間がかかるな、というのが当時の印象でした。その後東北新幹線は盛岡から八戸、そして新青森へ延伸開業。次はいよいよ津軽海峡を越えて北海道の大地に新幹線がやってくる、という希望を持ち続けて数年が経ちました。
北海道新幹線の新駅名が「
新函館北斗」に決まり、新幹線車両
H5系が基地に搬入され、新幹線列車名も「
はやぶさ」「
はやて」に決まり、あとはいよいよ新幹線車両が北海道の大地で走り出すのを待つばかり。そして今日、新幹線車両として初めて、車両基地から
新函館北斗駅までの区間で試運転が開始されました。東京ではお馴染みの車両と言ってしまえばそれまでですが、ラベンダーやライラック、ルピナスをイメージさせる紫のラインが目を惹きます。激しい雨の中、取材エリアで感無量になりながら盛んにシャッターを押しました。これから冬季の試験走行や青函トンネルでの在来線との共用区間での試験走行を繰り返し行い、2015年度の開業に向けて着実にステップアップしていくそうです。
2014年12月1日、北海道の鉄道の新たな歴史の一ページが刻まれた瞬間です。
Nikon D4 / AF-S
NIKKOR 70-200mm f/2.8G ED VR II
北海道新幹線 新函館北斗駅にて
※「
北海道新幹線」としてはまだ開業していませんが、便宜上表記させていただきました。