
今秋オープンする
福井県敦賀市の
敦賀赤レンガ倉庫。その公認応援大使となったSUPER BELL''Z野月貴弘さん、南田裕介さん、久野知美さんが「
敦賀赤レンガ倉庫通信」としてPR番組を配信。
この番組内で
福井県内の鉄道紹介ということで私の写真を使わせてもらっています。開始から6分~20分間、写真を紹介しながら皆さんのトークを展開しています。ツッコミどころも多いので、ぜひご覧ください。
敦賀赤レンガ倉庫通信!! You tube :
https://www.youtube.com/watch?v=Xuhf9ESmIGw敦賀赤レンガ倉庫HP :
http://tsuruga-akarenga.jp/
9月3日は
JR北海道深名線が1995年に廃線になってちょうど20年になります。
本当は
幌加内町へ行って往時を偲んだり、そしてホームページでもリニューアルした画像を公開しようかと思っておりましたが、どちらも多忙のため出来ず(サイトにはなるべく早い段階でアップしたいと思っているのでもうしばらくお待ちください)。

私が北海道の大学へ進学した一番の理由はこの
深名線を撮影するためと言っても過言ではありませんでした。当時は運転免許もなかったので、何度か友人のレンタカーに乗せてもらうこともありましたが、基本的に撮影へはほぼ徒歩移動。一日わずか五本しか運転されていなかった
深名線、その夕方の一本を狙うだけにわざわざ多度志の丘に通ったことも何度もありました。また私の父もフォトグラファーだったのでポジフィルム20本パックを何度も送ってくれたこともあって、学生当時から
深名線をポジで撮影して、こうして作品をきちんと残すことが出来て、今となって本当に良かったことだと思います。

最後の日は
幌加内駅にレンタカーを置いて
幌加内~
朱鞠内駅間を列車で往復。その後国道275号線を車で往来し、14時ごろやってくる列車でお別れ式典を行うとのことだったので午後は再び
幌加内駅へ。
もちろん今ほどのフットワークは無かったものの、大学写真部の部室から小さな脚立を借りてきていたので、学生の身分ながらなぜか取材エリア(今のように厳密にあるわけではない)場所で撮影させてもらいました(笑)。乗務員への花束贈呈など私の真ん前で行い、ベストポジションを確保していました。ただ今のように日中シンクロを用いていなかったのでポジフィルムだと影の部分のコントラストがちょっときつかったです。

夕方には
朱鞠内駅へ行って再び
幌加内駅へ戻り、ここで最終列車を見送りました。確か10両編成もの長大編成でホームを大幅にはみ出しながらも満員の乗客を乗せていました。長い汽笛を鳴らしてゆっくり深川駅へ向けて走り出し、駅長さんが車窓から手を出す人にハイタッチしながら見送る光景、そして列車が行ってしまった後に私に向かって「いつも良く来てくれたね」と握手してくれたことは一生忘れません。
短かった
深名線との付き合い、しかしここに通ったことで今の写真人生の基礎につながっている気がします。私にとって鉄道写真の原点は高校生時代の板谷峠から始まり、
深名線を経て只見線へと発展していくことになります。
今朝の北海道新聞の報道によると、すでに地元へ打診のあった石北本線
金華・
上白滝・
旧白滝・
下白滝の各駅に引き続き、今度は函館本線
鷲ノ巣駅、石勝線
東追分駅、根室本線(
花咲線)
花咲駅も廃止の対象とか。これで同じく既報道の石勝線
十三里駅と合わせると8駅になります。いずれも人口希薄地帯にあり乗客はほとんどいません。なお、秘境駅として名高い室蘭本線
小幌駅は地元豊浦町が存続を願い、協議に入るため今秋での廃止はとりあえず回避されたとか。いずれにしても油断はできませんが…。

個人的に石勝線
東追分駅周辺の牧歌的な風景は好きなんですよね。もちろん路線自体は無くならないのですが、駅が廃止になると写真のように跨線橋に入れなくなり(取り壊すのかな?)、このように特急列車同士の交換風景が撮れなくなってしまいます。
花咲線
花咲駅は去年春に行ってきました。折からの暴風雪でこの地帯にしては珍しく雪が多いです。しかし駅周辺は本当に何もありません。牧場にいた馬ぐらいしか目ぼしいものはありませんでした。廃止は致し方ないかな…(汗)?

そして留萌本線増毛駅。ここは部分廃止により来年秋をめどに廃止が決まってしまっています。この区間も極端に乗車率が悪く、雪崩等の自然災害が多い箇所なので廃止止む無しといったところでしょうか?
いずれにしてもひょっとしたら廃止候補駅はこれだけに留まらないかもしれません。宗谷本線などの道北もやばそうな駅がいっぱいありますし、かといって
小幌駅のように一発逆転がある可能性もあります。まずは動向を見守りたいですね。