
本日NPS(ニコンプロサービス)から革製のネームタグがD5&D500のパンフレットと共に届きました。知り合いのニコンユーザーのプロカメラマン数人が同じようにアップされていたので私も一枚。こういったサービスは嬉しいですね。
さてそのニコンですが、今回のCP+ではやはりD5&D500が新製品の一番の目玉として注目されていましたが、それと同時に新しいコンパクトカメラ
DLシリーズが一挙に発売されることになりました。製品の概要を見ると、有効画素数は2081万画素、感度はISO 12800、動画は4K、Wi-FiやBluetooth内臓などなど、いっぱい詰め込んでおります。悪くないんだけど…、これは今までのCOOLPIXと違う高級コンパクトカメラという位置づけ?そして既存のNikon 1シリーズはどうなるの?あまり偉そうなことは書けませんが、ちょっとその辺の立ち位置がとても微妙に感じます。
今回CP+の会場では他社の様々なカメラも見てきました。面白いことに写真家の仲間たちの多くがオリンパスの
PENシリーズを肩から下げているのをよく見かけ、逆に私のニコンV3が肩身狭く感じてしまいました。知人からは「コンパクトまでニコンにする必要はないんじゃない?」とか「もっといろんなカメラ使って勉強しなよ」とか言われるほど。確かに使うのは自分な訳だし、何を使おうが自由なのは当たり前ですが、何だか急にここだけ劣等感を背負ってしまったような…(笑)。
高級コンパクトカメラで気になるのはオリンパスPENもそうですが、フジの
X-Pro2が非常に欲しくなるカメラ。特に35mm単体レンズを付けて「ACROSモード」というモノクロモードでスナップ写真を撮りたくなります。ただこのカメラはお値段がホントに高級で手が出ないのが難点…(汗)。
久々にカメラについて長く書いてしまいましたが、ニコンもそろそろDfの後継機が出てもおかしくないでしょうから、それをもっとコンパクトにしたような、「持つことの喜び」や「撮りたくなるような衝動」を欲するオシャレな機種が欲しいですね。ニコンさん、お願いします!(←結局ニコンだけかよ!)
カメラと写真映像のワールドプレミアショー「
CP+ 2016」へ。去年一昨年と網走に滞在していたので三年ぶりの参加となりましたが、会場の独特の雰囲気に何となく懐かしさを感じます。今日は本来12時よりスタートですが、プレスタイム招待券をいただいたので午前中より入らせてもらっいました。今回の一番の目玉はやはり
Nikon D5 &
D500。早速
Nikonブースへ行ってみましたが、
D5 &
D500の体験コーナーはすでに長蛇の列なので、関係者などに挨拶しながら会場を回りました。

一般客が入場する12時前にようやく列が落ち着いたのでD5 &
D500の体験コーナーに並んでNPSの良く知る担当者のもとへ。それまでも何度か手にする機会はあったのですが、こうしてきちんと触らせてもらったのは初めて。
Nikon D4を持っている身からしたら何がどう変わったのか気になるところでした。
D4は
CF &
XQDカードのダブルスロットなのに対しD5は
CF or
XQDのダブルスロット(ちなみに
D500は
XQD & SDのダブルスロット)という組み合わせ。どちらが良いかメーカーに聞くのはヤボですが、どちらが使い勝手が良いか?
CFの場合は少ない容量のカードを小まめに頻繁に変えるユーザーや報道系に多く使われるようで、対して
XQDはフリーランスのフォトグラファーがじっくり作品撮りに使うとか、RAWを多用する写真家系に支持を得ているようです。
また背面のボタン等もレイアウトなどの変化はありましたが、どれもマイナス的な要素は見当たらなく、こればかりは実際に手にして慣れていくしかありませんが、秒間コマの操作などむしろ改良された多くの部分がとても良い印象を与えてくれました。
そして
D500は長らくDX機のフラッグシップが出ていなかった中で満を持って登場した機種。こちらもD5に負けず劣らずでその軽さでここまで撮れるのか、と驚くばかり。グリップも良くて持ちやすく、心を揺さぶる機種なのは間違いありません。

さて、両機に搭載される
XQDカードですが、現在発売しているメーカーはSONYと
Lexarのみ。残念ながらSanDiskは撤退してしまっていますが、今回
Lexarにその本気度が伺えるカードが登場しました。リード最大440MB/秒を実現した「
Lexar Professional 2933x XQD 2.0カード」。
Lexarのブースに行くと、二台の
Nikon D5が置かれています。片方は
CFダブル機、もう片方はXQDダブル機。それぞれ最速の書き込みができるカードで14bit RAWデータで秒間12コマで連写してそのバッファの速度を測るテストを行っていました。
まずは
CF。シャッターを連写し始めたのと同時にストップウォッチを計測したのですが、7秒ほどで連写速度が遅くなり、10秒ジャストでシャッターを離して読み込み。バッファ処理のランプが消えるまで10秒ほどかかりました。対してXQDは同じ条件で連写をしても10秒経っても連写速度は変わらず、しかも読み込みバッファ処理は5秒程度で終わりました。もちろんそこまで何十秒もずっと連写する人はほとんどいないでしょうが、私のように鉄道、とりわけ新幹線のような速いスピードのものやスポーツ撮影でもまったくと言っていいほどバッファ処理にストレスを感じません。
Lexarの本気度をいろいろ伺ってきましたが、やはり一番の狙いはXQDカードをもっと普及させたい、とのこと。今回
NikonがD5 & D500にXQDカードを搭載してきたので、連携を取ってメモリー市場拡大したいとおっしゃっていました。普及してくれれば値段も安くなるだろうし、もっと多くのカメラメーカーが取り入れてくれることでしょう。
D4の時に初搭載された時は肩身が狭い思いをしましたが、ようやく普及の兆しが見えてきました。今後の推移を見守りたいですね。

夕方にはお馴染み「
Railway Graphic D.E.F.」のメンバーと図らずにも合流。メンバーの吉永氏はFUJIFILMブースで明日と明後日、遠藤君はSilkypixブースで毎日トークショーを行うので、タイムスケジュールを確認の上、足を運んでみてください。私も可能な時間帯で会期中行ければと思います、見かけたら声をかけてくださいね。

「
Railway Graphic D.E.F.」第四回写真展『鉄道風土記 -水物語-』は、おかげさまで無事全日程を終了いたしました。ありがとうございました。全6日間で301名ものお客様にお越し頂きました。前回に比べて半分以下の来場者数でしたが、小さなギャラリーで少ない出展数ですので、そこは比較にならないかと思いますし、それでも来ていただいた方に本当に感謝いたします。
実はこの展示、当初は日程を二月第四週に充てようと思っておりました。しかし選考会の後になってカメラと映像写真の祭典「
CP+」と思いっきり重なってしまうことが判明。メンバーの遠藤、吉永氏がそれぞれブースにてトークショーをするということで一週間前倒しで行うことにしました(三月以降はすでに予約済み、さらに前倒しだと調整ができず)。なので、写真業界関係の方々はCP+前ということでなかなか足を運ぶことができなかったかと思います。
とりあえず充電期間を経て次回はどのような写真展を行うのか、これからメンバーとじっくり話し合う予定ですが、写真展だけにとどまらず、できる範囲で撮影会などのイベントを行ったりいろんな企画を作り上げたいな、と考えているので、今後ともよろしくお願いします。
私が代表を務めさせていただいている「Railway Graphic D.E.F.」の第四回写真展が昨日より開催しましたので、遅ればせながらご報告をいたします。

~以下、公式リリースより~
プロ写真家・衣斐 隆が率いる鉄道写真家集団 Railway Graphic D.E.F.では、「
鉄道風土記 -
水物語-」と題して第4回写真展を開催します。
雨や雪といった気象条件、青い水面を渡る鉄橋、蒸機のスチームやプラットホームの水たまり・・・形態は違うにせよ、それらの基となる「水」の存在は、鉄道を取りまく情景をより彩り豊かにしてくれていると考えます。今回の写真展では「
水物語」と題して、メンバーそれぞれの視点で切り取った「水のある鉄道写真」24点を出展します。
期間:平成28年2月18日(木)から2月23日(火)
12時から19時まで(最終日23日は16時まで)
於: 高円寺
ギャルリー・ジュイエ http://www.juillet.jp/ 東京都杉並区高円寺北3-41-10 メゾンジュイエ1F

私の在廊予定日ですが、以下の時間帯におります。
2/20…12時~19時まで
2/22…12時~19時まで
2/23…12時~16時まで
・Railway Graphic D.E.F. facebookページ :
https://www.facebook.com/RailwayGraphicDEF・Railway Graphic D.E.F. twitter ID : @RG_DEF
めんそーれ、沖縄!高校の修学旅行に同行するため、41年の人生で初めて沖縄県に上陸しました!先週まで北海道にいたのに、まさかの大移動です。
事の発端は札幌雪まつり撮影中にお世話になっているカメラマンから連絡が来て、元々行く予定だった写真館のご主人が急病で行けなくなってしまい、たまたま予定が空いていた私が代役として沖縄県に来ることになりました。「D.E.F.」写真展が始まる週ですが、メンバーに任せて仕事をしていました。沖縄県に対する知識が全くなく、パスポートって必要だっけ、とかコンビニはあるのか、とか料理は自分に合う味かな、とかいろいろ不安ばかりでしたが、まあ至って普通の日本でした(笑)。
沖縄都市モノレール線 美栄橋~牧志にて
沖縄ではひめゆりの塔、美ら海水族館、万座毛、中城城跡、おきなわワールド、そして首里城と見学。その合間を縫って、昨日今日と沖縄唯一のモノレール「
ゆいレール」を撮影。跨座式モノレールということで、東京モノレールや多摩都市モノレールなどでも見られますが、アップダウンの多い
ゆいレールは望遠レンズでホームから狙うと意外と面白い表情が撮れます。
沖縄都市モノレール線 安里~おもろまちにて
沖縄都市モノレール線 美栄橋~牧志にて
という訳で、人生初の沖縄県訪問となりましたが、ニュースで聞く地名を必死で地図でたどり、歴史や文化、土地勘を感じながら、そして基地問題等を考えながらの旅となりました。ここから鹿児島へ行くより台湾へ行く方が近いだけに、中国や韓国などの多くの外国観光客が北海道以上に多いのも頷けます。機会があればまた来てみたいですね。
二月に入って半月ほど北海道生活を送っておりました。相方実家の法事から始まり、家族でスキー、その後私一人札幌に残りそれから札幌雪まつりの撮影スタッフとして一週間ほど働き、そこで寮生活。朝早く夜遅くまでほぼノンストップで撮影していたのでゆっくり休む余裕すら無かったほど。去年一昨年の網走での流氷砕氷船撮影の方がずっとマシだったような気がします。あれはあれで暴風雪などで欠航になったら途端に仕事がなくなってしまいましたが…。

そして雪まつりが終わって夜行バスで函館に移動、
北海道新幹線試乗会があったのでその撮影に。
北海道新幹線の試運転は今まで空振りも多くなかなか撮る機会がありませんでしたが、試乗会となると乗客もいる以上大まかながら運転時刻があったので、確信をもって撮影に臨みました。予定では回送を含め当日は三往復の予定でしたが、それ以外にも朝方に一往復、昼前に一往復それぞれあったらしく、さすがにそれは誰も把握していなかったようで、ここでも振り回された感じ(笑)。
そして天気も芳しくなく、よりによって雨降り、しかも霧に悩まされ、ヌケの悪い写真ばかり量産することに。もちろん場所によっては霧の発生しないところもあったでしょうが、いかんせん木古内~新函館北斗間はトンネルが多く撮る場所が限られるため、制約が多く苦労します。それでもパープルラインのH5系と分かるようにとりあえずはきちんと編成写真をおさえるべく、手堅い写真に徹しました。開業前にもう北海道へ渡ることはないと思われるので、何とかその姿を捉えることが出来てホッとしています。
余談ですが、万太郎トンネル付近で新幹線を待ち構えているときに私の疲れ果てた顔がNHKのニュースに全国放送されてしまいました。この写真はその時撮影したカットです。まったくもって油断しておりました(笑)。
http://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20160213/5747751.html
話をさかのぼって、雪まつり撮影期間で唯一休みをもらった日のカットを少々紹介。
北海道新幹線開業と引き換えに廃止されてしまう寝台特急「
カシオペア」。この日は朝から晴天だったのですが、過労で11時間も寮で爆睡してしまい、非電化区間で撮りたかった、とちょっと後悔しました。それでも折り返し上野行きを残照のある札幌駅入線を400mmの望遠レンズで、敢えてアンダー目に切り取ってみました。札幌駅も望遠レンズを使えばいろいろ面白い光景が撮れますね。ただし400mm以上は必要ですが…。

そしてこれを撮った後は
札沼線へ移動。ダイヤ改正で末端区間の
浦臼~
新十津川間が一日一往復に減便。何としても夜の
新十津川駅に停車している列車の光景を撮っておきたいと思いました。奈井江駅から町営バスで
浦臼駅へ移動して
新十津川行き最終列車に乗車。私同様お名残乗車の方々数名以外地元は誰も乗っていません。これが現実なのです。奇しくも乗車したこの日JR北海道のサイトにてダイヤ改正後の普通列車減便の詳細が発表されていましたが、本当に
札沼線浦臼駅~
新十津川駅間が朝の一往復のみになっていて、この区間を20年もの間キハ40系400番台二両しか入れることのできず、代替車両もないもどかしさを実感しました。もうダイヤ改正後はこの駅に灯火が点くことは無いのでしょう。