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北海道新幹線開業一周年

早いもので本州と北海道を結ぶ北海道新幹線(新青森―新函館北斗)が開業して一年が経過しました。開業当日は澄み渡る青空での出発だったのを鮮明に覚えています。その時の一番列車「はやぶさ10号」は沿線で撮影したので、開業一周年の一番列車は始発の新函館北斗駅で迎えました。しかもこの入線シーンを撮るだけのためにレンタカーを借りて移動(函館に宿泊して「はこだてライナー」で電車移動すると画面左にあるように同時入線してしまうので…)。一年前の時よりは雲は多めだったけど朝陽が駅構内に降り注ぎ、あの時の出発式の光景が思い出されます。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR
北海道新幹線 新函館北斗駅にて

新函館北斗駅では開業一周年の記念式典が行われ、北海道知事やJR北海道社長ら多くの来賓が出席。地元小学生たちと一周年を祝ってケーキ入刀もありました。北海道新幹線H5系を模ったケーキにナイフを入れるとき、子供たちがもったいなさそうに悲鳴を上げていたのが印象的でしたが、その後無事食べられたかな(笑)?

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
北海道新幹線 新函館北斗駅にて

その後東京駅からやって来る「はやぶさ1号」を出迎えるべく一行はコンコースへ。法被を着た北海道知事やJR北海道社長に声掛けして写真を撮らせてもらいました。それにしてもそんなに広くないコンコースに地元観光協会や諸団体、そして来賓や報道陣で溢れ返り、新幹線から降りてきた乗客たちはビックリした様子。ちなみに某局のインタビュー中に私が横切った姿が映ってしまい、またもや北海道鉄道関連のニュースネタになってしまいました…(笑)。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
北海道新幹線 新函館北斗駅にて

話は少しさかのぼり、北海道新幹線開業一周年の当日、普段見慣れない列車が北海道にやって来ました。JR東日本の豪華列車「TRAIN SUITE 四季島」の試運転でした。前日に友人から北海道へ行くという情報が入り、レンタカーで車中泊。まだ3月なのでもちろん暗かったですが、ISO25600まで上げて夜明け前の5時過ぎに新幹線との共用区間を走る「TRAIN SUITE 四季島」を撮影。その後貨物列車と交換のため道南いさりび鉄道釜谷駅で停車するので追いつきここでも撮ることが出来ました。しかし北海道新幹線新函館北斗駅での撮影を優先してひとまずここで終えました。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR
道南いさりび鉄道 釜谷駅にて

道内の友人の情報で函館駅を12;24ごろ出発して札幌方面に向かうと聞いたので、ある場所で撮影しようと決めました。そこは藤城線と北海道新幹線それぞれの高架橋が見渡せる俯瞰ポイント。その時刻通りに走ればひょっとしたらここを「四季島」が通過するのが20分後。そして新函館北斗駅を12;44に発車する「はやぶさ22号」と被るかも、と予想。道路はまだ陶器通行止めだったので麓から30分かけて歩いてたどり着きました。結果は…、わずか1分差で被らず。画面左下にはすでに通過中の「四季島」そして画面右上の車両基地の建物の後ろにH5系の緑が何とか見えますが、もう少しお互いの時間が詰めていれば、ベストポジションで被っていたのに、そうはうまくいきませんね。同時刻で本運転してくれたらまたチャンスはあるかな?

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 70-200mm f/2.8E FL ED VR
函館本線 七飯~大沼にて
[ 2017/03/26 21:00 ] BLOG | TB(-) | CM(0)

北海道冬紀行 -2017 廃止駅巡り 後編-

道南の取材を経て新千歳空港でレンタカーを返す前に千歳線美々駅へ立ち寄り、たった一本ながら停車中の電車を撮影。しかしわずか10秒ほど停車したらすぐドアが閉まってしまいすぐ発車。ちょっと消化不良な感じでした。レンタカーを返す時間もあり、また翌日からさっぽろ雪まつりの撮影の仕事が控えていたので、この日はこれにて終了。ホントは札幌滞在中にもう一度行きたかったのですが、インフルエンザ発症もあったりして結局行けず。まあこの駅は過去にも何度か撮影しているので後悔はないけど、やはり最後を意識した撮影が出来なかったのはちょっと心残り。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
千歳線 美々駅にて

後半戦は旭川でレンタカーを借りて道北・道東方面へ。宗谷本線や石北本線、そして釧網本線「流氷物語号」を撮影していましたが、網走から旭川へ帰るのに、普通でしたら北見峠もしくは石北峠で帰るルートですが、今回の廃止駅で一番行きたかった駅の一つ、根室本線上厚内駅へ行くため、網走から釧路経由で旭川へ向かうルートを選択。そうすると自ずと釧網本線五十石駅も通るわけです。残念ながら明るいうちに着くことは出来なかったので、せめてもの三脚を添えてバルブ撮影で。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
釧網本線 五十石駅にて

釧路のホテルを早朝5時半過ぎに出発して向かったのは根室本線上厚内駅。この駅は何と言っても国鉄時代の面影を色濃く残す木造駅舎。函館本線姫川駅や千歳線美々駅と並んで好きな駅だっただけに今回の廃止発表に心底愕然としたものです。実は去年のダイヤ改正で石北本線の上白滝駅、旧白滝駅そして下白滝駅など、いわゆる「白滝シリーズ」の駅廃止の時はこうやって最後の時に立ち寄ることは出来ず、後悔が今もあるだけに上厚内駅はどうしても来たかった駅でした。駅舎を見ていただければ分かる通り、下半分の板がきれいで、近年修復されていますね。駅構内の跨線橋も近代的で廃止するのは本当にもったいないと思います。しかしこれらを保存するにはまたお金がかかるし、難しい問題です。私にはどうすることも出来ないので、せめてもの記録として残すしかありません…。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
根室本線 上厚内駅にて

国道38号線を帯広方面に向かうと何の変哲もない場所に佇む稲士別駅。ここは普通列車も結構通過してしまうほど、忘れ去られそうな駅。下り・上り双方から普通列車が来る時刻だけど両方とも通過。駅のホームが撤去されたらここがかつて駅だったことすら分からなくなりそう…。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
根室本線 稲士別駅にて

旭川空港へレンタカーを返す前に、こちらも夕暮れの時刻になってしまいましたが何とかたどり着いた島ノ下駅。ホームに立っていると目の前を流れる空知川の畔をエゾシカの群れが鳴きながら走り去り、その直後に富良野行きの普通列車が静かに入線。ちょうど貨物列車との交換だったのでゆっくりと撮影。ドアが閉まり列車が出発。出発信号機の向こうまで、テールライトが見えなくなるまで列車を見送りました。

こうして道南含めて今回のダイヤ改正で廃止される駅すべて巡ることが出来ました。函館本線東山、姫川、桂川、北豊津、蕨岱。千歳線美々釧網本線五十石根室本線島ノ下稲士別上厚内。学生時代から道内を駆け巡っていたころから思い入れのある駅ばかり。路線もさることながら駅もまた利用されなくなったら容赦なく消えてしまうことが残念でなりません。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
根室本線 島ノ下駅にて

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[ 2017/03/02 12:00 ] BLOG | TB(-) | CM(0)

北海道冬紀行 -2017 廃止駅巡り 前編-

今度のダイヤ改正で廃止となる駅。先月の北海道遠征で無くなる10もの駅をすべてレンタカーで巡ることが出来ました。せっかくなのでその全てを二回に分けてお伝えしようと思います。

新千歳空港でレンタカーを借りて道央道を南下。途中室蘭本線北舟岡駅で数本列車を撮り、その後再び南下するのに時刻表を眺めるとちょうど函館本線蕨岱駅にやって来る列車に間に合いそうだと思い、黒松内ICに出て国道5号線へ。去年のダイヤ改正より一気に本数が減って日中の列車が実質一往復となってしまった通称山線。長万部駅からやって来る下りが二つ先の熱郛駅で上り列車と交換するので、これを使って降りて、そしてまた乗る鉄道ファンが多く見られました。この駅は周辺はほとんど民家もなく、国道から黒松内市街地へ行く道道の分岐点ぐらいしか見どころはありませんが、実はJRの駅名で五十音順で一番最後に来る駅。最初に来る山陽本線相生駅から蕨岱駅へ「あ→わ」の旅をした方もいらっしゃるかもしれません。ちなみにこの駅が無くなると、JRの駅名で五十音順で一番最後に来る駅は京浜東北線の蕨駅となります。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
函館本線 蕨岱駅にて

長万部ICから国縫ICまでひと区間高速を走り、次は北豊津駅へ。駅への入口を間違えて踏切を渡ってしまい、駅裏に来てしまいましたが、こちらからも入れるので結果オーライ。この駅裏には一軒の民家があって駅から徒歩0本ほどの立地条件。でも使っていないようなので廃止されてしまうんですね。ちょうど札幌行き特急「北斗」がやってくるので、除雪して出来た雪山より軽く見下ろす感じで駅全体と一緒に絡めてみました。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
函館本線 北豊津駅にて

ここからしばらく国道5号線を走りましたが、途中去年のダイヤ改正で廃止された鷲ノ巣駅跡をちょっと見てきましたが、ホームも待合室も無く、ここに駅があったことすらわからない状況。たった一年でこうなってしまうことに脱力感を覚えつつ、森駅を過ぎて姫川駅へ。実は車で姫川駅に来たのは初めてで入口がわからず、ウロウロしてしまいましたが何とかたどり着き、普通列車と貨物列車の交換を撮影。そして隣の東山駅へ向かいました。ここは確か学生時代一回降りたことがあるけど、いかんせんフィルム時代だったので目的の列車以外あまり撮影しておらず。気がついたら廃止寸前にようやく記録することが出来ましたが、乗降場が昔の枕木で作られているのをこの時初めて知ったほど。訪問がちょっと遅すぎました。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
函館本線 東山駅にて

翌日は早朝より始動。まずは森発函館行き一番列車を姫川駅で。ここも下り貨物列車と交換するのでしばらく停車します。天気が良く、駒ケ岳もきれいに見えます。旭日が上がる前のブルーモーメントを狙って行ったわけではないけど、思惑以上のものを撮ることが出来ました。この駅もまた学生時代何度か降り立ち、函館本線の列車を駒ケ岳バックに良く撮影した思い出のある駅。恐らく駅として廃止後も信号場として残るでしょうけど、ホームも待合室も壊され、立ち入り禁止になることでしょう…。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
函館本線 姫川駅にて

今度は森発長万部行き一番列車を狙いに桂川駅へ。今回のダイヤ改正で森町から姫川駅、東山駅、そして桂川駅の三つが一気に廃止されてしまいます。この駅は漁港が目の前で集落も点在している中での駅廃止。ちょっと信じられない気持ちでいっぱいです。国道から離れていて地元でなければまず通過してしまう駅で私も訪れたのは実は初めて。朝焼けの駒ケ岳をバックに入線する普通列車を撮ることが出来ましたが、ここも廃止されたらここから撮ることは出来なくなるんだ、という思いが強くのしかかりました。それぞれ思い入れのある駅や意識しなければ何とも思わない駅もあるでしょうけど、今のJR北海道の状況を考えると、駅の一つ一つをもっと大事に意識しないといけないな、と。そして何の変哲もない駅の光景を記録することがいかに大事なのか痛感させられました。

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Nikon D5 / AF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VR
函館本線 桂川駅にて

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[ 2017/03/01 12:00 ] BLOG | TB(-) | CM(0)