北海道遠軽町にある
丸瀬布いこいの森で、かつて森林鉄道の木材輸送などで活躍したSL「
雨宮21号」
蒸気機関車の動態保存運転が夏場を中心に行われていますが、今回この機関車の卆寿記念として6年ぶりに
雪中特別運行がありました。

実は運行初日の二日前まで積雪がほぼゼロ。Facebookで試運転の動画を見てハラハラした諸兄も多かったことでしょう。ところが前日の降雪で見事に雪景色となり、そして晴天となりました!ここでは道内や関東からの友人や知り合いたちも多く集ってさながら同窓会状態です。

さて、今回の
雪中特別運行では協力金として2000円を支払うと有料撮影エリア「へ入ることができ、さらに追加料金を支払えば希望者には資料館屋上やひな壇お立ち台のベストポジションで撮影ができるシステムがとられていました。もちろん乗車目的の方は必要ないですし、踏切付近は協力金無しでも気軽に撮ることができます。Twitter上で賛否両論はあったようですが大多数の方は賛同してくれていたようです。この写真はそのひな壇より80-400mmを付けて、さらにクロップをかけて直線でドレンを出す瞬間を撮りました。もしこういった入れ替え制料金システムが無かったらずっと同じポジションで粘る人も多くなり、譲り合って撮ることができなくなっていたことでしょう。混乱なく場内整理が取れて、私は非常に良かったと感じました。

日も沈んだ夜間撮影タイム(といっても16時半から)も設けてもらいました。まだ明るいうちは撮影ポジションに停車して汽笛やドレンなど出し、暗くなってきてからバックして撮影者が構える位置まで何度か走行して、白煙なびくSLの姿を写しとめることができました。この写真はそのイベントが終わる直前。三脚を持たない私は1/10secのシャッタースピードながら手持ちで撮影。

撮るのも楽しいけど乗るのももっと楽しい!ということで二日間で二回乗車。冷たい空気に触れながら石炭の匂いを嗅ぐのも良いものです。友人たちと一緒に楽しく乗れたのもこういったイベントならでは。

ここは元々
武利意森林鉄道という森林鉄道があって、それを公園内で復元運行しているもの。そうなると木材を積んだ貨車と一緒に撮りたくなります。しかし初日からイメージしていながら撮ったのは二日目の最終運行列車。危うく撮り逃すところでした(笑)。

二日間にわたる雪中特別運行、最後の蒸気抜き見学会を終えて機関士さんたちよりご挨拶。今回の雪中特別運行は夢里塾や丸瀬布倶楽部など運営スタッフの方々のご尽力によって、トラブル無く素晴らしいイベントを終えることができました。こちらでお会いした皆さん、本当にありがとうございました!
いよいよ始まった「SAPPORO PHOTO 2018」。浅野理事兼相談役の挨拶の後、トークセッションスタート。まずは菊地晴夫さんから始まり、谷口能隆さん、そして上原稔・ウリュウユウキ・衣斐隆が終わってから、写真評論家飯沢耕太郎さんのシンポジウム、渡邉真弓さんと岸本日出雄さんのトークセッションという流れでした。毎回多くの方々にご来場いただいて本当に嬉しかったです。
私たち三人はなぜか写真漫談家という肩書きで「街と写真とのりものと」というテーマで始まり、自称鉄分の薄い方々が濃い鉄道話をしてしまうというお約束な感じで謙遜しあいながら(笑)、でもしっかりした写真を見せながら街の記録写真の重要性を訴えてきました。私も口下手ながら全国の路面電車の写真を披露、札幌では見られない街の中にある路面電車の様子を紹介。拝聴していただいた方々に何かしら訴えたものが届けられたら幸いです。
トークセッションは本日で終わりましたが、「東京写真月間 in 札幌」の展示は明日まで、皆さんが11/3に札幌の街並みを撮影した作品を募った公募参加型写真展「A Day in the Life of Sapporo」は10日まで、それぞれ札幌文化芸術交流センター2F SCARTSホールにて引き続き開催しているので、この機会にぜひお立ち寄りください。私は明日12/3と12/7に会場におりますので、見かけたら声をかけてください。
http://www.northfinder.jp/SapporoPhoto/2018/pg277.html
本日より「SapporoPhoto2018」いよいよ開幕!
北海道を発信する写真家ネットワークに所属する写真家の皆さんと飯沢耕太郎さん・日本写真協会「東京写真月間2018」とのコラボレーション。札幌文化芸術交流センターにて12/2開催されます。
北海道を代表するメンバーによる美瑛での写真マナーや海外の情報、札幌の街写真・交通系の話題、最近話題のカメラ女子、ジュエリーアイスなどなどトークショーも開催です。
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●飯沢耕太郎さんの基調講演「これからの札幌の写真文化を考える~他の市町村の取り組みと最新日本の写真事情」
●《シンポジウム》 『写真都市・札幌』を考える
.ナビゲーターNPOホースファインダー理事長中村健太
.パネリスト飯沢耕太郎(写真評論家)尾畑正光(東京写真月間運営委員長・フォトディレクター)
これからの札幌の写真文化をどう考えていくのかを皆さんと一緒に考えていこうという試みです。
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全て入場無料です
12/2(日)
会場:〒060-0001
札幌市中央区北1条西1丁目
TEL 011-271-1000(9時~22時、休館日を除く)
札幌文化芸術交流センター
https://northfinder.jp/SapporoPhoto/2018/そして11;40~12;20まで、札幌の写真家
上原稔氏、
ウリュウユウキ君、そして
衣斐隆の三人で「街と写真とのりものと」というテーマでトークセッションも行われるので、近隣にお住まい、またはご旅行の方はぜひ足を運んでみてください。
12/2は終日会場におりますので、見かけたらぜひ声をかけてください。どうぞよろしくお願いいたします。